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「悪魔のゲーム」-③

高級車はG氏の住む都会の真ん中の高層マンションの正面玄関に止まると、

G氏とF氏を下ろして地下駐車場に入っていった。

車を降りた2人は、G氏が所有するフロアーに無言のまま向った。

2人が応接室に到着すると、運転手がすでに到着していて、

2人に飲み物を提供した。

F氏は、駐車場に向った運転手が先に到着し、

お茶まで用意していることに驚き、

やはりこの人達は人ではないのだなと確信し、

何でも言われるままに従おうと考えた。

G氏はお茶を飲んで一息つくと説明を始めた。

「賭けというのは簡単なゲームなのですが、賭けるものは命です」

「はい」

「あなたが勝てば、私の全財産があなたのものになります」

「はい」

「もし、あなたが負けると、あなたの命を彼に渡す事になります」

「はい」

「賭けは、テーブルの上に伏せておいた2枚カードから、

数字の大きい方を引いた者が勝ちです、いいですか」

「はい」

運転手の男がトランプを一組持ってきてG氏に手渡す。

「私が2枚のカードを選びテーブルの上に伏せます、

代わりにあなたが先にカードを1枚選ぶ、良いですね」

「はい」

G氏はカードを軽く切りまず1枚のカードをガラスのテーブルの上に伏せて置く、

次にもう一度軽くカードを切って1枚のカードを選び出し、

テーブルの上に伏せて置いた。

「さあ、好きな方を選んで引いて下さい」

F氏はテーブルの上のカードを真剣に見詰めているうちにあることに気付いた。

ガラスのテーブルの下が暗いせいで、鏡のようになっていて

伏せて置いたカードの裏側の端の方が少し見えたのだ。

2枚のカードの一方はキング、一方はただの数字のようだった。

キングを引けば勝ちだということが分かったのだが、

はたしてこの賭けに自分が勝ってよいものか考えた。
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