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手段と目的

目的と手段が逆になってしまっている人が、結構いると思う。

「人生の目的は、自分が幸せになること」と言うと、

わがままで自分勝手で個人主義的だとか利己的だとかと、

間違った批判をされる事がある。

「人生の目的は、人の役に立つこと」と言うと、

良い考えだ、立派な考えだと、間違った評価をする人もいる。

しかし、「人生の目的が、人の役に立つこと」であるなら、

人の世話にばかりなっている人に、生きる意味は無いというのだろうか。

「人生の目的は、自分が幸せになること」そして

「自分が幸せになる手段は、人の役に立つことや、人を幸せにする事」

なのだと思う。

目的が世の中の役に立つことで、

手段が自分を幸せにすることに、

なってしまっている人がいる。

世のため人のためとか、街のため国のためとか、

会社のためとか言いながら、自分のためというのを隠している。

自分の世の中のためであり、自分の街のため、

自分の会社のために働いて、結局自分が良くなる事ばかりしている。

「情けは人のためならず」は情けをかけても人のためにならないではなく、

情けをかけるのは、他人ではなく自分のためですよという格言だ。

目的は自分が幸せになることと自覚し、

手段として世のため人のために働くのが正しい考え方だと思う。

「かるーい物語」-2

今、現代、この近くに、若くて元気な若者と嫁が住んでいた。

若者はビル街に働きに、嫁は駅前に習い事に出かけた。

若者がオフィースで仕事に精を出していると、社長がやって来てお前は首だと言い渡した。

入社してまだ間もないとは言え、いきなり首にする社長に腹を立てた若者は、

労働局をネットで調べ、労働局総合労働相談コーナーを見つけて、

相談に出向く事にして会社を飛び出した。

一方嫁は、習い事の先生にセクハラを行為を受けて、

先生の顔を思いっきりひっぱたいて、駅前のビルを飛び出した。

駅前でばったり出会った、若者と嫁。

駅前の喫茶店に入り、お互いの状況を説明しあう二人。

それぞれにそれぞれの相手に文句を言ってやると言い、喫茶店を飛び出す二人。

ビル街のオフィースに駆け込み、社長を呼び出す嫁。

駅前の習い事スクールに飛び込み、先生を呼び出す若者。

呼び出された先生は、若者に叱責されて震え上がり、

お詫びにと言って嫁の資格証明書を発行した。

もう一言脅すと、若者にも同じ証明書を発行した。

オフィースで社長を呼び出した嫁は、自分たちが新婚で、

自分のおなかには赤ちゃんが宿っていて、今若者を首にするのは、

生まれてくる新しい命を路頭に迷わす事になると言って攻め立てた。

世間体やマスコミ報道を気にする社長は、

赤ん坊を路頭に迷わすというフレーズに震え上がった。

世間体が悪すぎると思った社長は、若者の首を直ぐに撤回した。

その日家に帰った若者と嫁は、互いの戦果を称えあい、結婚した事を喜んだ。

めでたしめでたし。



何か、かるーい物語になってしまった。

私ごときの才能は、こんなものと言うことか。

ムツミがいつの間にか私の後ろから、パソコンのモニターを読んでいた。

「私のアイデアを盗んでも、この程度の話しか書けないのね」

ドキッとして、がっかりした。

「いや、ちょっと続きを考えてみただけで、本気で書いたわけじゃないからね」

と言い訳をする。

私の文章を読んで批判してくれるのは、ムツミだけだけれど、

たまには褒めてくれないものかと思う。

ただ、おかげで変な夢を見ずに済んでいるのかもしれない。

ああ、自信と才能がほしい。

-END-

「かるーい物語」-1

「今、現代、この近くに、若くて元気な若者と嫁が住んでいた。

若者はビル街に働きに、嫁は駅前に習い事に出かけた」

「何の話ですか」私は、ムツミに尋ねた「何か面白い物語の始まりとか」

ムツミは、私の問いかけに気分を害しながらも答えてくれた。

「ちょっと思いついて話してみただけよ。

昔々の出だし部分を変えるとどういう感じになるか試しで」

「なるほど、それで昔々が、今、現代になるわけですか」

「どうせ誰でも思いつくことと思っているんでしょう。

私に独創的な物語が作れるわけが無いって」

「まあ、そんな事も無いと思うけれど、昔々が、今、現代は誰でも一度は考えそうな事だね」

ムツミは、私が作る物語を馬鹿にするくせに、

自分は馬鹿にされるととてつもなく機嫌を悪くする。

どうも、私の作る物語を批判しているつもりは無いらしく、

自分なりの感想とか意見とか、適切な指導をしているつもりでいる。

だからと言って、私がその事を口にすれば、たぶん嫌われる。

ムツミは私の書いた物語を読んで、馬鹿にするくせに、

私の物語を結構楽しんでいる。

そして、自分でも書いて見ると言いながら、

そして、今のように物語の始まりの部分を口にしたりするのだけれど、

決して自分で物語を書き出したりしない。

想像力が無いわけでは無いし、文章力が無いわけでもないと思う。

けれど、書き始めても直ぐに虚しくなるのだそうだ。

虚しくてとても夢物語など書いていられないのだと言う。

そのくせ、私の書いた物語は読んで楽しんで批判してくれる。

批判されるのは面白くないけれど、的外れな批判だとばかばかしくて腹も立たない。

だからと言って、私に読解力が優れている所とか、

せめて人より読書家なところがあれば言い返せもするけれど、

そこまでではないから笑って誤魔化すだけで終わる。

ムツミの話した出だしの文章は、ちょっと面白いと思い、

自分なりに続きを考えてみる事にした。

アルコール依存症になっている?

アルコールの罠にはまっている。完璧に。

暫らく飲んでいないと、2日くらい飲んでいないと、

酒が美味しい物として認識され始める。

飲んだ翌朝は、酒は良く無い物だと知っているのに。

だんだんと、酒を飲みながらの食事は美味しいと考え始める。

酒を飲んだ日やその翌日には、

酒を飲まずに食事した方が美味しいと分かっているのに。

三日目四日目を過ぎると、酒を飲む言い訳を探し始める。

少しぐらい飲んでも大丈夫。

一軒だけで止めれば問題ない。

酒を飲みながらのつまみが人生唯一の楽しみ。

酒なくして、何の人生だ。

酒のせいでそう思わされていると知っているのに、

言い訳を探す。

これが、アルコール依存症の症状だ。

そして、少し飲むと、自分が満足できるまで飲み続けるという、

アルコールの陰謀にはまってしまう。

分かっていながら、誘惑に勝てない。

ダメダメ、勝てないと思う気持ちが、アルコールの罠だ。

勝てないからたまに飲もうとする。

こんな事を考えてしまう事こそが、アルコール依存症の証拠だ。

そして、年末年始は、酒を飲む言い訳が多すぎる。

「チェンジ」-5

姉妹で写った写真を眺めながら、事故のときの事を思い出していた。

かなりぼんやりとしていたのだろう、いつの間にか腕を枕に眠っていた。

眠りの中で、なぜか私である筈の妹が話しかけてくる。

「姉さん、良かったね、明るい性格に変われて」

「なに、何のこと、私は元々明るい性格だったのよ」

徐々に思い出してくる。

2年前の事故の時の事。

そう、私は跳ね飛ばされた記憶が無い。

跳ね飛ばされた妹を見つめ、妹に駆け寄り、まだ意識のある妹との会話。

「入れ替わろう、ねえ、私より貴方が生きてた方が良いんだから、入れ替わろう」

「ダメよ、姉さん。私は良いの。姉さんが生きて、強く・・・、

変わるのよ・・・強い人に・・、チェンジ・・・・」

「・・・・・」

私は入れ替わったのだと思っていた。

あの「チェンジ」は姉が妹である私と入れ替わる合図の言葉と思っていた。

入れ替わった後自分が生きているのだから、自分が妹になったのだと思っていた。

自分の中の心は妹の心だと信じていた。

私は、私のままだったのだ。

入れ替わってなどいなかった。

妹は、私を生かすために入れ替わりを拒絶したのだ。

目を開けて写真を見る。

悲しみが全身に覆いかぶさるのを感じる。

妹が亡くなって初めて、妹の為に涙を流した。

深夜まで、ただ静かに涙していた。


翌日の3回忌の法要は、去年と同じ場所を借りて、同じメンバーで行なわれた。

しかし、法要のあとの会食では、もうあまり妹の良いところを褒める人はいなかった。

思い出話もあまり出なくて、親戚同士の世間話に終始していた。

誰かが姉である私を、最近明るくなって立派になってきたと褒めた。

私はその誰かの中に入ってみた。

姉である私と、亡くなった妹を等しく思いやる優しい心が有った。

その誰かは父だった。

もう人の心に入るのはよそうと思った。

人の心を覗き見するから暗い性格になったのだから。

そして父の為にも、妹の為にも、今のままの明るい私で有り続けようと決心した。

-END-

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