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「コピーマシン」-3

初代教祖が残した訳の分からない絵と文書が彼らの一番の研究材料で、

絵に似せた装置を作り、

さまざまな波長の電磁波を発生させたり、

超音波や低周波を組み合わせて脳に振動を与えたり、

一歩間違えば危険な装置には間違いなかった。

周辺住民が迷惑する違法行為、或は違法行為ぎりぎりの行為は、

電波障害とか騒音とかの問題で、

テレビにノイズが入ったとか、

超音波は聞こえないからあまり問題ないが、

低周波は聞こえなくても、物の固有振動に合致すると振動させて、

がたがたとうるさい事がある。

大抵直ぐに気付いて止めるので、警察沙汰になる事はなかったが、

区役所への相談は寄せられていた。

教祖が残した一般の人には意味不明な文書から、

彼らが導き出した精神コピー装置の使い方は、

装置上部から天空に漂う宇宙心と言うよく分からない何かを写し取り、

発射口を精神コピーさせたい人の脳に向けて、

コピー波動を照射する。

彼らのダメな所は、自分の体で実験せずに、

無関係の人を勝手に実験台にしてしまう事だ。

偉大な宗教のために犠牲になるのは、

実験台になった者にとっても有難い事だと言い、

しかし、自分たちが犠牲になっては研究が遅れることになり、

宗教にとっての損失だと言い訳した。

クリスマスイブの日は、

「森の太陽」にとってはただの平日であって、

お祭り騒ぎをする日ではない。

お祭り騒ぎをする日では無いのに、

他の宗教の為にお祭り騒ぎをする人が多く発生する、嫌な日ではあった。

なので、この日を狙って実験を行なう事になった。

実験が大失敗し、何者かが死なないまでも障害を負うことになっても、

馬鹿騒ぎすべきで無い日にうろうろしていたやつが悪いと決め付けられる。

もし大成功ならば、今後自分たちもこの日を祝ってお祭り騒ぎ出来るし、

自動的に世界中の多くの人が、この日を祝ってくれると言う有難い事になる。

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