fc2ブログ

「コピーマシン」-4

実験台に使う人間は、出来れば失敗しても何も気付かず、

他の誰にも気付かれないのが望ましい。

一人暮らしで、

尋ねてくる友達もいない寂しく暮らしている人間が適していた。

狙う場所も、屋外より室内で、

尚且つ周りに他の人が居ないことが望ましい。

きちんと戸締りされたセキュリティーのしっかりした建物の中で、

人が倒れていたとしても、何者かが侵入した形跡がなければ、

ただの病気か事故として処理されるだろう。

まさか、建物の外から攻撃されたとは考えないだろうから、

失敗した時の処置が容易だと考えた。

改装中のビルで有っても、セキュリティーがしっかりしていて、

容易に出入りが出来ない所が良かった。

精神コピー装置から照射するコピー波動は、

電磁波を含むので、金属で遮蔽されると届かないが、

窓ガラスなどは問題ないと考えていた。

そこで目をつけたのが、改装中のビルだった。

改装中のビルの警備が、

警備員一人で行われている事を突き止めた彼らは、

この日の為に着々と準備を進めた。

鉄筋コンクリート製であっても、窓が大きく、

しかも改装中で内部の遮蔽物となる間仕切りや家具類も撤去されているから、

向かいのマンションから容易に狙う事が出来た。

クリスマスイブのこの日を目指して、

マンションに精神コピー装置を持ち込み、

すでにセッティングし終わっていた。

実験は夜中の11時に開始する。

警備員が見回りでビル内を歩き回る時で、

マンションから狙いやすいポイントもチェック済みだった。

フリーエリア
カレンダー
02 | 2010/03 | 04
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
リンク
最新記事
カテゴリ
最新コメント
検索フォーム
QRコード
QRコード