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「妖精のお手伝い」-2

銅像だと、じっとしていても疲れたり、

トイレに行きたくなったり、おなかがすいたりもしないから、

ついさっきまでのように眠ってしまう。

ずっと眠っていられれば良かったのに、

一度目が覚めてしまうと、なんだか眠く無くなってしまった。

眠りもせずにじっと立ち尽くして同じ方向ばかりを見ていると、

とても退屈だ。

退屈しのぎに夢の中での妖精の姿のことを考えた。

妖精の姿になれれば、

こんな銅像と違い好きな所に好きなように飛んで行ける。

父さん母さんにも姿が見えないから、

どんな事をして遊んでいても怒られる心配が無い。

妖精は良いなと真剣に思い込んでいたせいかもしれない。

自由に動けることを想像したせいかもしれない。

動けると思うのに動かそうと思うのに銅像のからだはびくりとも動かないから、

魂みたいなものだけが抜け出してしまったのだろう。

気が付くと自分の銅像の上にふわふわと浮かんでいた。

ふわふわと浮かんで、妹の銅像の上まで行くと、妹の腕を持って引っ張った。

すると妹の銅像から妹の魂みたいなものだけが抜け出してきた。

まるで夢の中で見た妖精のような姿の妹を見て、

自分達は妖精になったのだと思い喜んだ。

「チイちゃん、僕達は妖精になったみたいだよ、これで自由に遊べるよ」

と妹のチイちゃんに話しかけた。

妹は、

「タクくん、駄目だよ遊んでばかりじゃ、

父さんも母さんも忙しいんだから、邪魔しちゃ駄目だよ」

と言うので、

「それじゃあ、お手伝いをしようよ」

と提案した。

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