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「妖精のお手伝い」-3

「お手伝い」

「そうだよ、お手伝いさ。

じっとしている罰は銅像がちゃんとやっていてくれるから、

僕らは父さんと母さんのお手伝いをしよう」

「出来るかしら、私たちに」

「妖精になったから大丈夫さ」

2人でふわふわと漂いながら両親の元へと向う。

足をばたばたと震わせると、風が起こるのか、少しずつ前に進む事が出来た。

父の側に近づいて、父の様子を見てみると、父は一生懸命何かを磨いている。

「チイちゃんあれは何だと思う」

と妹に問いかけた。

「あれは、ガラスのコップだわ、キラキラしていてとても綺麗」

「あのガラスのコップを、もっとキラキラ光らせたら、

きっと父さん喜んでくれるだろ」

「でも、どうやるの」

「僕達は妖精だよ。ガラスを光らせるのなんて簡単さ、

コップの中に入ってキラキラ光ればいいんだよ」

そう言うと僕は、

磨き終わったガラスのコップの1つに向ってふわふわと飛び、

コップの中に入り込んだ。

「チイちゃんもおいでよ」

と妹を呼び寄せて、もう一つのコップに入らせた。

コップの中で僕達がくるくると回ると、

ガラスのコップはキラキラと輝いて見えた。

「ほら、キラキラして綺麗だろ」

そう言って勢いよく飛び跳ねると、チイちゃんもマネをして飛び跳ねた。

二人一緒に勢いよく飛び跳ねると、

ガラスのコップは風で押されたようにコロリと転がりぶつかり合って、

パリンと割れた。

父さんが慌てて近づいてきて、

割れたガラスのコップを手にとって不思議がる。

「風もないし、地震でもないのに、

コップが勝手に動き出したように見えたけど、気のせいだろうか。

それにしても予備のコップはもう無いぞ、買ってこなくては」

父さんは買い物に出かける準備を始めた。

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