fc2ブログ

「妖精のお手伝い」-5

お手伝いは何をすれば良いかぜんぜん思いつかないのに、

遊ぶ事は次々アイデアが浮かんでくる。

せっかく妖精になって、ふわふわどこへでも飛んでいけるのに、

家の中にいるのはもったいない。

「ねぇ、チイちゃん」

「なあに」

「ぼく、ちょっと考えたんだけど、

僕たちがいるとやっぱり父さんと母さんの仕事の邪魔になると思うんだ。

だから、僕達は父さん達の仕事が終わるまで、外で遊んできた方が良くないかな」

「駄目だよ、子供だけで外に遊びに行っちゃあ駄目だって言われてるでしょう」

「でも、今は妖精だから、絶対見つからないし、

車にぶつかったって平気なんだから、外に出ても危険はないから大丈夫だよ」

「うーん。でも言いつけを守らないと」

「大丈夫だよ、本体の銅像はあそこでじっとしているんだから。

それに、ここに居てうろうろしてると、

またコップを割ったり花瓶を倒したりしてしまうかもしれないし。

仕事が終わる夕方まで外で遊んでいた方がずっと良いよ」

僕は、妹の手を取るとガラス窓に近づいて、

そのままガラスを通り抜けて、ふわふわと外の世界に飛び出した。

いつものように地面を歩いて見る外の世界と違い、

ふわふわとゆっくりでそんなに高くは無いけれど、

空の上から見る世界は格別だ。

おうちの屋根の高さより少し低い所を飛んでいるけれど、

いつも見ている景色よりずいぶん上から観ているから、

世界がとても広くなった気がする。

フリーエリア
カレンダー
06 | 2010/07 | 08
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
リンク
最新記事
カテゴリ
最新コメント
検索フォーム
QRコード
QRコード