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「妖精のお手伝い」-6

チイちゃんと二人手を繋いでふわふわと飛んでいるだけで楽しい。

でも気をつけないと。

母さんが読んでくれたお話の妖精は、

悪い人間に見つかると力を吸い取られて消えてしまうのだった。

滅多にいないけど、

たまにいる妖精が見える人。

妖精を見つけた人は妖精を捕まえて、願い事をする。

願い事がかなえられる代わりに、妖精は力を吸い取られて消えてしまう。

母さんのお話の中に出てきた、妖精が見えた人は、

優しい良い人だったから、

妖精が消えてしまわないように、願い事はしないでいてくれた。

でもその人のお母さんが病気だと知った妖精は、

病気を治すために自ら消えてしまった。

僕達は消えるのなんて真っ平だから、

誰にも見つからないように気をつけなくちゃ。

たとえ見つかったって、捕まえられないように、

人が手を伸ばしても届かないくらいの高さを飛ぼう。

いろいろな遊びを考えていたけれど、

街の上を飛んでいるだけでなんだか楽しくて、

特別な事をする必要がなかった。

街を行き交う人を上から眺め、

スピードを上げて走る車の上でのんびりたたずむ。

車が起こす風で体がスーッと移動する。

生身の人間だったら、呼吸もしなくちゃならないから、

排気ガスは辛かっただろう。

でも、今は妖精だから、呼吸もしなくて良いみたいだから、

排気ガスも平気だ。

道路の上に仰向けに浮かぶ。

背中の下を走り去る車の風で体がすっーと流されて、

空の雲と一緒に流れてみる。

急に思いついて、妹を思いっきり投げてみた。

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