fc2ブログ

「恐竜君の人生」-4

他の仲間より体がでかくて強くなれば、

食べ物の奪い合いにも負けないだろう。

毎日大きくなりたいと願った。

周りの仲間よりも大きく強くなりたいと願った。

それからは競争だった。

僕も少しずつ大きな体に生まれ変わった。

高い木の上の葉も食べられるような身体になった。

仲間の中には、大きな身体を活かして再び水の中に帰っていくものもいた。

川の中や海の中で昔自分たちを追い回していた大きな魚たちを、

今度は自分たちが追い回し捉まえて食べてしまう。

中には鋭い牙を持ち、種類の違う中間達をその牙で捕まえるものも現れた。

僕は思いっきり大きな生き物に生まれ変わっていた。

僕が歩くと地響きが起こり、

僕より小さな者たちは僕が近づく地響きを聞いて直ぐに逃げていく。

僕と僕の仲間達はもうこの世界の王者だと思った。

僕たちより優れた生き物はいないと思った。

でも、体は重くて歩くだけでも大変なエネルギーを使ったから、

沢山の食べ物が必要だった。

周りの食べ物を食べつくすと、重い体を揺らし地響きをさせて歩き回り食べ物を探す。

地面には大きく深い足跡が出来た。

なんだか嫌だった。

重い体を支える足は、確かに丈夫なものだけれど、

重い体を乗せているからやはり疲れる。

背中が痒くてかこうとしても、でかすぎる体は重たくて、

それを支える手足は太くて丈夫だけれど、体の隅々まで届くほどには長くない。

身体をどこかに押し付けて擦り付けようとすると、

押し付けられた物がつぶれてしまって、上手くかけなかった。

 
フリーエリア
カレンダー
09 | 2010/10 | 11
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
リンク
最新記事
カテゴリ
最新コメント
検索フォーム
QRコード
QRコード