fc2ブログ

「恐竜君の人生」-7

次に生まれ変わるなら、支配者を支配する生き物になりたい。

地上の支配者がある時僕に長い筒を向けて、

恐ろしい音を響かせた。

突然胸に痛みが走り、動けなくなって空から落ちて意識がなくなった。

気が付くと僕は、何かの生き物の指の上に止まりふんぞり返っていた。

食べ物は何時でもその生き物が運んできてくれる。

僕はその生き物の周りで歌って踊って気ままに生きている。

僕を襲って食べようとする者もいない。

その生き物に痒い所を差し出すと、ちょんとかいてくれる。

差し出される食べ物は美味しいものばかりだ。

いろいろなものが並べられるから気に入ったものだけ選んで食べれは良い。

願いが叶って世界の支配者の支配者になれたようだ。

     ★

今、私の指の上で、

顔を背中にめり込ませて眠るセキセイインコのチロは、

壮大な夢を見ているのかもしれない。

なんとも気持ちよさそうな寝顔は、

かわいらしくて仕方ない。

突然目を覚ましたチロは、私の親指に頭を摺り寄せてくる。

首の周りをかいて欲しいのだと分かるから、

人差し指で首の所を下から上にホリホリとなでてやる。

気持ち良さそうにうっとりとして半分目を閉じる。

小さなセキセイインコも、

大昔地上を支配したでっかい恐竜達の子孫らしいと聞いた事がある。

恐竜は絶滅したけれど、絶滅する前に始祖鳥となり、鳥へ進化したらしい。

こんな小さなインコが、こんなに偉そうに胸を張っているのは、

かつて地上の支配者だったからかもしれないとふと思った。

-END-

 
フリーエリア
カレンダー
09 | 2010/10 | 11
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
リンク
最新記事
カテゴリ
最新コメント
検索フォーム
QRコード
QRコード