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今年の年初の愚痴。

 今年の初め元日に

『年中無休の店が沢山あって、正月気分になれない』と言う愚痴を、

正月に営業している寿司屋で大将に向って話した。

寿司屋の大将も自分が正月に店を空けている張本人なのに、

同意して情緒が無くなったと寂しがってくれた。

 最近のテレビ番組で、自販機特集があり、

番組の締めでキャスターが、

24時間いつでも物が買える事で何か情緒が無くなったようだと言っていた。

コメンテーターも同意して、

コンビニの24時間営業も何か忙しない感じがするといった意見を述べていた。

 番組を見ながら、

24時間開いててくれた方が良いだろうとツッコミながら、

今年の初めに自分が愚痴った事を思い出し、

自分の好い加減さに感心した。

 12月に入ってから二日~三日毎に暫く禁酒しようと決心していた。

だいたいその夕方くらいには、

明日からで良いと考えていた。

なんとも好い加減だった。

 来年はもう少し、

確りした人間になりたいものだと思う。


物語 目次

・変な屁理屈かもしれないが、

 「イルカがかわいそう」だけで行動するのは野蛮だ。

自分の感情のままに行動する事は原始的で野蛮だと言えば、

確かにそうだと言う人がいると思う。

かわいそうと言う感情だけで行動するならば、

野蛮と言っても良いと思う。

可愛いイルカを食べてしまうという事の方が理知的で文化的。

なぜなら、可愛いという感情に、

食べ物を大切にするという社会的な理念が加わっている。

飼っていた鶏をかわいそうだから食べないというのは子供で、

親はその鶏をさばいて料理する。

子供より大人が野蛮だというなら、

知識や経験を積むと人は野蛮になるという事か。

野蛮と言う言葉の意味からすれば逆だろう。

感情のままにかわいそうだから食べたくないという方が、

鶏をさばいて食料にする人より野蛮と言うべきではないのだろうか。


物語 目次

「さまようコンビニⅡ」-10

 この世にもう俺の本当の味方はいないのだろうと思った。

 真犯人が名乗り出てきてくれない限り、

俺が犯人として裁かれて長い懲役刑に服する事になるだろう。

山崎孝信か、そのそっくりさんか、

どちらでも良い本当の犯人が自首してくれる事だけが今の唯一の望みだ。

     ★

 3日間警察署内に泊められた。

そのまま立嶋殺害の取調べが行われるだろうと思っていたのに、

立嶋殺害については何の話も無かった。

勿論私から話したりもしなかった。

 立嶋を殺害した現場は、私のいる場所から数百キロ離れた場所だから、

私には行く事すら出来ないはずだ。

だから全ては夢だったのだと思うことにした。

 警察署を後にした私は、外の世界の冷たさを改めて感じている。

いっそのこと立嶋を本当に殺害して刑務所暮らしをした方が楽なのではないかと考える。

二人以上殺害すると死刑になるかもしれないから、

殺すなら立嶋と田之上のどちらか一人に絞らなくてはならない。

俺はたぶん立嶋の方を殺したいと思っているだろう。

もし本当に課長に昇格しているならば殺すのは立嶋だ。

 ホームレスでも新聞ぐらいは拾って読む事が出来るのだが、

世の中に興味を失ってから、新聞が手に入っても読みたいとは思わない。

だから、世間でどんな事件が起こっているかなんてまったく知らないで過ごしている。

 出来れば立嶋にも田之上にも一生会いたくない。

会って馬鹿にされたりすれば、衝動的に殺そうとするだろう。

彼らの現状を知ったりすれば腹が立つだろう。

私を首にした会社が儲かっていたりしたら腹が立つだろう。

だから、やはり新聞などは見ない方が良い。

―END―

「さまようコンビニⅡ」-9

 取調べが数日続いた後、やっと弁護士との面会が出来る事になった。

「俺はあの日はっきりと山崎らしい人物を見たんだ」

「ですから、そんな事を言っても山崎はその時はるか彼方に居たのですから、

しかも警官に逮捕されていたのですから、山崎のアリバイは確実です」

「いや、それならば山崎に似た男かもしれない。山崎に似た男が立嶋を刺したんだ」

「田之上さん、無理ですよそんな話いまさら。

例え山崎に似た人間がいたとしても、犯行の動機は何ですか。

田之上さん本当に貴方の犯行ではないという自信は有りますか」

「勿論有るよ、俺はやってないんだから」

「ですが、もしやったのなら素直に犯行を認めた方が、

情状酌量の余地が有りますよ。

立嶋に脅されて切羽詰ったと言えば、まだ同情の余地があるでしょう」

「何を言ってるんだ、俺は絶対にやってない」

 しかし、この時の弁護士との会話が俺の頭の中に残った事が、

俺に止めを刺すことになったのだと思う。

その後も続けられる厳しい取調べで、

ついに俺も精根尽きてしまい、無理だと思ってしまったのだ。

半分意識が朦朧としていたのかもしれないが、

俺の無実を証明する事が不可能ならば、

少しでも刑を軽くする為、

素直に犯行を認めて反省している姿を示すしかないと思ってしまった。

 警察官の言うがままに犯行を自供して、調書にサインした。

やっと長かった取調べから開放された。

しかし、これで俺が犯人だという事で確定してしまうだろう。

「さまようコンビニⅡ」-8

 事情が分かったのは翌朝になってからだ。

一晩留め置かれた部屋は鉄格子の中だった。

任意のはずなのに俺は完全に容疑者として扱われていた。

その理由は俺の証言に大きな嘘があったからだ。

いや、俺は正直に事実を話したのだが、その様な事実がありえないから、

結論として俺は嘘をついている事にされた。

 俺は、立嶋を殺害した犯人は山崎孝信に間違いないと思ったから、

山崎が犯人だと証言した。

何しろ俺は、山崎が

立嶋の死体発見現場から出てくるところに遭遇したのだから間違い無い。

俺は正直にそのときの状況を話し、

ぶつかった山崎に声をかけたが知らん顔で歩き去ったと証言した。

 警察はその点が怪しいと言う。

何度も繰り返し俺が見た人間は山崎に間違いが無いかと問い質した。

俺は山崎には立嶋を殺害する動機があることも話した。

だがどうしても信じてもらえなかった。

それどころか、

俺が嘘の証言で元部下の山崎に罪をかぶせようとしていると思われてしまった。

 山崎孝信は、我が社から五百キロ以上離れた街で

コンビニでの万引きで逮捕されていた。

つまり、立嶋殺害の時刻には犯行現場に決して居られるはずが無かったのだ。

 俺がうその証言をしていた事や、

凶器の果物ナイフに俺の指紋が付いていた事。

そして、殺害時刻の数十分前に立嶋と電話で話をしており、

社内に居た別の社員の証言で、

立嶋が俺を脅すような会話をしてい事が分かったことから、

電話で脅されて呼び出された俺が

立嶋を殺害したのに間違いないという事になってしまった。
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