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「幸運Ⅱ」-1 

 俺の能力は人を眠らせる事。

催眠術や薬を使って眠らせるのではなく、超能力で眠らせる。

なぜ人を眠らせられるのか、その理論ははっきりしない。

俺なりの仮設としては、俺が発する特殊な脳波が、

周りの人間の脳に作用して相手を眠らせるのだろうと考えている。

 俺は、自分の持つ特殊能力を生かすために、あるゲリラ組織に加わっている。

我々はテロは行なわない。

テロは行なわないが、さまざまな計略で民間人に犠牲者が出る場合もある。

我々が直接民間人を攻撃する事は無い。

ただ計略を用いて、攻撃対象者を落とし入れる為に、民間人の犠牲を伴う場合がある。

 民間の犠牲は我々の望むものではない。

だから民間人を攻撃するのは我々では無く我々と敵対する者達だ。

敵対する者達が民間人を攻撃するのは、その者達の責任であり、

その者達が、自分たちは正しい行いをすると言うのならば、

我々の計略に乗らなければ良いだけの事だ。

責任は敵対する組織つまり大抵は大国の政治家にある。

 去年ある施設を、

世界の警察を自負する自分勝手な大国に攻撃させる策略を立て、

実施に移した所で、幸運にも大国が自滅してくれて、

民間人の犠牲を出さずに済むという出来事が有った。

俺は自分の与えられた仕事をしくじったのだが、

結果的にその方が良かったという事になり、失敗は不問に付された。

しかし、組織というものはそれで済むものではなかった。

責任は追及されなかったが、俺への信用は失墜した。

 事件から一年、俺への仕事の依頼は皆無だった。

信用していない以上仕事を依頼するはずが無い。

俺としては、組織の仕事はあまり好きではなかったから助かったと思っている。
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