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「幸運Ⅱ」-11

 俺は、今井に全ての事情を説明し協力を要請した。

「五十嵐さんの能力が、催眠術ではないというのは何となく気付いていました。

しかし、秘密組織のメンバーだなんて、

それも世界をひっくり返そうとするような組織のメンバーだったなんて」

「信じられないですか」

「いえ、でも確かに数年前の妹の結婚式の日の話には何となく真実味がありますね。

確かにあの日、洋上で大国の爆撃機が墜落した事件が有りましたから、

しかもわが国のどこかを爆撃しようとしていたというので騒いでましたから」

「その、爆撃されようとしていた施設が、妹さんが結婚式をしていた施設で、

式の最中に爆撃する予定だったのです」

「もしかして、それであの日あの場所に居たのですか」

「実はそうなんです」

「もしかして、僕らが逃げ出さないように眠らせる為ですか」

「はい。そして、今井さんの運の良さの前に計画は失敗に終わりました」

「何と、それで結局途中で改心して、何もせずに帰ったという事ですか」

「まあ、改心しました」ちょっと嘘をついておく。

「そうでしたか、そしてまた組織が新たな戦争を起こそうとしているのですか」

「はい、今井さんの幸運の力で、組織の犯行を阻止したい。

そして、秘密組織を解体したいのです」

 今井は、思ったより簡単に協力を承諾してくれた。

翌日から組織に対する調査を開始した。

元々持っていた情報はわずかなものだ、

メールの送信元に関するわずかな情報、

金の振り込み元のわずかな情報、

そして、昔一緒に活動していた仲間の情報。
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