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「幸運Ⅱ」-12

 俺達はまず昔の仲間のもとを尋ねた。

今は組織内でも一匹狼の俺だが、

初めから一人で行動していたわけではない。

始めは革命運動家仲間と共に、

学生運動の延長から秘密組織に拾われて仲間と共に加わった。

その後俺は自分の能力に目覚め、

仲間から離れて単独行動を取るようになった。

 昔の仲間達は、俺と違いある程度のグループで活動していて、

俺が持つ情報以上の多くの情報を持っていた。

仲間の一人を訪ねて昔話をしながら途中で相手を眠らせて、

持っていた携帯電話の情報をいただき、

家の鍵を拝借して合鍵を作り後日自宅に侵入してパソコンのデーターを盗み見た。

 上層部のメンバーが分かると、そのメンバーの元を訪れて、

気付かれないように眠らせて、携帯やパソコンからデーターを盗み出す。

 たぶん俺一人で行動していれば、

途中で誰かに怪しまれて俺は組織から追放されただろう。

しかし、今井の幸運の前には誰も逆らえないらしく、

組織に関する情報は面白い様に手に入った。

そして、一月ほどで最高幹部クラスの情報が手に入り、

いよいよ組織解体へと動き出す事にした。

組織が指定した次の仕事の実行日が迫っていた。

 入手した組織の最高幹部の情報では、

一人はある大企業の幹部、

また別のある一人は国政に携わる行政機関の上層部に居る事になっていた。

 大企業の重役室への潜入はかなり困難なものだった。

企業の本社ビルは部外者立ち入り禁止で警備が厳しくなされていて、

IDカードなしでは入り口から先へ進む事は出来なかった。
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