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「広い家に住む為に」-13

 私はもう一度夢をかなえる為に働いてみようと思った。

ただし、働くというのは、単純に何かをするという程度の意味でだ。

今から仕事を探すなどという気にはなれないから、

手っ取り早く大金を手に入れる方法として、

宝くじを手に入れる事を考えた。

 馬券とかでも良いのかもしれない。

むしろ馬券ならば直ぐに結果が出るのだろうけれど、

軍資金が乏しいのに大金を得ようとしても、競輪競馬では無理がある。

宝くじであれば、例え百円でも一千万円に化ける可能性はある。

だが、その百円すら今は無い。

そして、宝くじを買っても当選して換金できるまで、

どうやって暮らすのかの当ても無い。

だから、当面の生活費と宝くじの両方を手に入れなければならない。

 神のお告げ的なものがあったのだと信じれば、何となく勇気が湧いてくる。

勇気がわいてきたら、お金も湧いてくるのなら話は簡単だ。

お金は勝手に湧いてこないから、

何かをして手に入れなければならない。

宝くじを当てるにしても軍資金が必要だから、

結局金持ちしか金を稼げないんだ、

世の中不公平だと怒りがこみ上げてきた。

 ホームレスの小屋が眼に入った。

ホームレスだっていろいろ働いて少しは稼いでいる者もいるらしいから、

もしかしたら少しくらいのお金を持っているのかもしれない。

 そっと静かに近づいてみる。

中で高齢のホームレスが横になっている。

幸いぐっすり眠り込んでいる様子だ。

まさかホームレスから金を盗もうとするほど落ちぶれた人間が居るとは思っていないのだろう。

目に付く場所に財布が置かれている。
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