fc2ブログ

「永田町」-29

 週明け月曜日の朝は、いつも通り朝の身支度を整えて、

いつも通りの時間より少し遅めだったけど、大学へ向った。

 大学の入り口には、

『校舎焼失の為当面休校します』と言う張り紙が貼られていたが、

再開の目途とかの情報は一切無かった。

時々校門まで状況確認に来るしかない。

当面と言うのを、もう少し具体性は持たせられないのかと腹立たしく思う。

プレハブを建てるとか、

どこか別の場所を借りるとかしてでも講義を再開すべきだろうとも思う。

高い授業料を支払済みなのだから、大学側には学生に対して責任があるはずだ。

 今回は魔王の出現が原因だろうけど、

魔王のような特殊なものの場合だけでなく、

普通に火災で校舎が使えなくなるというのは起こることなのだから、

それぐらいの非常時を想定した経営であるべきだ。

 貼り紙の前に立ち、いろいろな愚痴を思い浮かべていたら、

誰かがが僕の背中を突っついた。

「山田、久しぶり」声をかけられて振り向くとそこに友人の顔が有った。

「おう、田辺、生きてたか」

「少し会わなかったからって、生きてたかは無いだろう」

「なに、久しぶりってのと同じ意味だよ」

「校舎焼失って、何が有ったんだ」

「田辺、知らなかったのか、飛行機が墜落したのに」

「ふーん、飛行機か、それで何で焼失」

「飛行機の燃料ってのは燃えやすいんだよ、

大型の輸送機か何かのような飛行機だから、たぶん長時間の飛行が可能なように、

たっぷり燃料を積んでいたんだろうな、凄く良く燃えたから」

「凄くよくって、まるでその場にいたみたいじゃないか」

「居たんだよ俺は、

グランドに居るときにあの校舎の屋上に飛行機が頭から突っ込んだんだよ」

「へー、凄いの見たんだな。先週かい」

「おいおい、飛行機が墜落したのは、魔王が降臨した日だよ、

あの日以来航空機は飛行禁止だろ」

「えっ、そうなの、知らなかった。何でだよ、魔王ってめんどくさいな」

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

フリーエリア
カレンダー
03 | 2024/04 | 05
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -
リンク
最新記事
カテゴリ
最新コメント
検索フォーム
QRコード
QRコード