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ちょっと物語-12

「病院での一コマ」

ガンでもう3ヶ月以上入院している患者の下に、見舞いに来た友人。

がん治療で弱っている患者は、多くの人に迷惑をかけるばかりで、

誰の役にも立たないし、考えるのは自分のことばかり、

自分が助かる為にどうすれば良いかばかり考えてしまう。

そんなわがままな自分では、もし助かっても誰の役にも立てそうにない。

早く死んでしまいたいと話し出す。

友人はそんな患者に対して語りだす。

「自分はわがままだと言うけれど、あなたを助ける為に大勢の人が動いている。

そして、大勢の人があなたに生きて欲しいと思っている」

「だけど、私は自分が助かることしか考えていない、わがままな人間だから、

人からそんなふうにされる資格が無いわ」

「そう、あなたは沢山の人が、生きていて欲しいと思う人を、

生かそうと最も努力し、考えている人だ。

あなたが強く助かりたいと願うことこそが、あなたの周りにいる沢山の人の願いです。

だから、あなたが助かることは、沢山の人の願いをかなえる事になります。」

「だけど」

「あなたは、沢山の人の願いをかなえようとしているのだから、決してわがままではない。

いまは、自分が生きることに集中することです」

「分かったわ、頑張る」


患者の枕元で何かの声が、

「俺の願いもかなえてくれ・・・・」

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No title

現実問題として、こんな会話が、病院では話し合われているのでしょうね。何か、同情を、拒む気持ちも、わかるように思いますし、やはり、素直に支えに甘えて生きる努力をするのが自他共に大事なことだと思いました。!
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