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「ばけてでてやる」-4/4

村の出口まで子供達が見送ってくれて、

男は田舎だけれど人情味のある良い村だったと思いながら村を出た。

村を出て暫らく進むと、直ぐに次の町に到着した。

男は、町の人達に旅の目的を告げて、

子供達にいろいろな話を聞かせる許可を頼んだ。

そして、隣の村での話をすると、

町の人々はなんともいえない顔をして、大変だったねと言った。

「隣の村はもう10年以上前に、

水害にのみこまれて壊滅したんだよ。

あんたが見たのは亡霊だよ」

「そんな馬鹿な話があるわけ無いじゃないですか。

私はね亡霊を怖がる子供達に、亡霊なんかいないから、

怖がらなくて良いんだよと教えて回っているんですよ。

そんな私が亡霊の村なんて話し、信じるわけが無いでしょう」

「まあ、信じるかどうかはあんたの自由だけれど、

あんた13日の昼過ぎに村に着いて、14日の朝まで居て、

今朝村を出たと言ったね。

だけど、今日はまだ13日だし、今は夕方なんだよね。

あんた、どこで何してたんだい」

「そんな馬鹿な、今日は14日でまだ午前中のはず・・・・」

男は時計を見て愕然とする。

時計は4時30分を示している、

しかも明るいという事は、夕方で間違いないはずだ。

念のためと思い、携帯電話を取り出して携帯のカレンダーと時計を確認する。

たしかに、13日の午後4時30分過ぎだ。

そして、携帯の待ち受け画面はいつの間にか

亡霊としか思えない子供達の写真になっていた。

そして、「ばけてでてやる」とだけ書かれたメールが残されていていた。

男は直ぐに旅を止めて、故郷に帰り必死に神に祈る日々を送った。

胡散臭い男を懲らしめる為のドッキリと気付かないままに。

村人が親切だったのは、男を騙す為だった。

今時いくら田舎に住んでいても、携帯ぐらい知っているし使いこなせる。

カレンダーや時計を狂わせるくらい子供でも出来る。

-END-



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No title

ドッキリですか!!!
でも、その男の人から見れば
死ぬほど怖かったんでしょうねv-356
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