fc2ブログ

「怨み晴らし屋」-1

今回のターゲット、恨まれている人物は、仮にT氏としておこう。

そして、恨んでいる人物は、仮にU氏としよう。

U氏は、T氏に金を貸したが、T氏は金を返さないままに自己破産してしまった。

U氏は特に高利で貸していたわけではなく、あくまで友情で貸していたのに、

T氏は計画的とまで言うべきやり口で、自己破産し借金から逃げたのだ。

世の中、闇金に金を借りて返さない人が、貸した方が悪いと言って、

返さなくて良い事になるのと、普通の金融会社から金を借りて返さないのに、

借りたほうが悪い場合も、貸した方が悪いと思われる風潮があったりする。

貸す側が注意すべきだと言う。

だが、いくらなんでも友人から借りた金を返さない人より、

頼み込まれて断れなくて貸した友人が悪いと思う人はいないだろう。

ましてや、計画的に借りて、借りた金で遊び歩いて、

借金を踏み倒すために自己破産する。

そんな人を、恨むなと言う方が無理だろう。

U氏がT氏を恨んでも当然と思うから、今回の依頼を引き受けた。

U氏は、最初探偵を雇いT氏の居場所を突き止めて、

貸した金を取り立ててやろうかと考えた。

しかし、すでに自己破産しているT氏に対し、

金を返せと言う権利はU氏にすでにないから、

金を取り立てる行為自体が違法な事になってしまう。

法律上、金を取り立てて取り返しても、脅せば恐喝になるだろうし、

それにU氏はすでに貸した金自体は諦めていた。

それでもT氏をそのまま許す事は出来ない。

自分の味わった以上の悔しい思いをさせてやりたい。

U氏は我々に依頼してきた、怨み晴らし屋の私の元へ依頼が届いた。

依頼内容としては、借金を返さないで逃げても、

ろくな事にならないと思い知らせてほしいというだけのものだった。

だから、引き受けた。

依頼者によっては、具体的に相手に与えるダメージの内容を指定してくるが、

たいてい無理難題が多くて、容易に引き受ける事が出来ない。

例えば、相手に怪我をさせろとか言われても、実際に怪我をさせた場合、

実行犯である私が逮捕されてしまう。


コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

フリーエリア
カレンダー
04 | 2024/05 | 06
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
リンク
最新記事
カテゴリ
最新コメント
検索フォーム
QRコード
QRコード