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「赤ん坊の頃の想い出」-1 

あるわけないと思うのだけれど、赤ん坊の頃、

誰かにベビーパウダーを付けてもらった記憶がある。

たぶん、子供の頃あせもがひどくて、夜、風呂上りに付けてもらっていた記憶と、

従兄弟か誰か赤ん坊が、母親にベビーパウダーを付けてもらっている姿の、

記憶が混ざって、そんな記憶になったのではないかと思う。

私が大人になった頃には、私の父はアルコール依存症で何度目かの入院中だった。

その頃の父親の記憶は、とにかく良いものがひとつもなかった。

怒って暴れる父親の姿ばかりが印象に残っていて、

父親にかわいがられたという記憶が消し飛んでいた。

父親に直接叱られた思い出は少ないけれど、父親を怖がっていた記憶がたくさんある。

父親が家から居なくなれば良いのにとずっと思っていた。

数年前、その父が他界した。

母はすでに他界していたので、長男の私が喪主を務めることになった。

通夜も終わり明日は告別式という時に、

葬儀屋さんから告別式後に喪主の挨拶がありますが、どうしますかと尋ねられた。

喪主が挨拶するのが普通だが、親族代表が挨拶する場合もあるので、

どうしますかと尋ねられたようだった。

父方の親族で、今まで代表といえば父親の兄だったのだが、

その父親の兄も先月亡くなったばかりで、

親族代表として代わりに挨拶してくれる人など思いつかなかった。

父親に対して良い想い出のない私が、

なんとしても挨拶しなければならなくて、困ってしまった。

告別式の挨拶だから、故人となった父の悪口など言えるはずがないし、

かといって褒めるところも思いつきそうにない。

しかし、何か話さねばならないから、改めて父親の記憶を思い返してみた。

自分が幼かった頃の事を思い返してみる。

確かに父に遊んでもらったはずだし、考えてみると父のひざの上に座り、

笑っていた自分がいたはずなのだ。

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