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「夢コピー」-1 

夢コピー機が出来た当初、現代社会は、とても便利になったし、

とても夢の多い世の中になったと考えられた。

夢は一人で見るものではなくなり、

1つの良い夢は大勢で共有して楽しむ時代になった。

夢コピー機誕生初期の頃は著作権が問題だった。

夢にも著作権があり、夢著作権の管理は大変難しく、困難なものだった。

著作権料の徴収や、著作権侵害に対する訴えの処理などは、

従来の著作物と同じような感じなので、困難だが何とか従来のやり方が適用できた。

しかし、著作権の認定は、他の著作物と違い、誰でもいつの間にか生み出していて、

生み出されても直ぐに消える場合が多い夢だから、

最初に生み出した作者の特定が困難な事が多かった。

有名な夢作者の場合は、

著作権管理組合のエージェントが付き添っているから問題ないが、

新人の夢作家にまで手が回らない。

無名の新人作家は、自分で夢を記録し、自分で販売所に持ち込むのだが、

オリジナルである事の証明が無いと買い取ってもらえない。

たくさん販売されている夢を適当に編集しただけの盗作と、

自分で見たオリジナルの夢とを見分ける事が出来る人はいなかったからだ。

夢にもいろいろあるので、

いろいろなバージョンや、いろいろな分野で区分けされている。

それでも、ひとつの分野の夢をすべて見た人など居ないから、

有名な夢でなければ盗作かオリジナルかの判定は難しい。

そこで、開発されたのが夢記録管理装置で、

著作権管理組合のコンピューターと繋ぎ、

夢認証システムにより不正が無いように管理しながら、夢を記録する装置だ。

しかし、新人の夢作家は安価な夢コピー機しか手に入れられなくて、

盗作も何もごっちゃになった闇市で、売買する事になる。

闇市での売買では、販売業者の力が強く、

かなりの傑作であっても、安く買い叩かれてしまう。

夢にはR-15指定やR-18指定のものもあるが、

さらに酷い物は倫理委員会によって売買が禁止される。

しかし、禁止されれば見たくなるのが人の常で、

闇市ではその様なちょっと危険な夢も扱われるので、

警察の取締りの対象にもなっており、無名の新人作家にとって夢売買は、

危険と背中合わせと言う事になる。

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