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「チェンジ」-2

「チェンジ」姉のこの一言の意味が、暫らくして分かり、

妹の私の体に覆いかぶさって、姉さんと叫び、泣き崩れた。

救急車で運ばれる時、私が姉さんと言ってしがみついていたので、

救急隊員もすでに息絶えている妹の私の体を、姉だと思い病院にも、

そして、何とか私から聞き出した親の連絡先へも、

姉が事故に会ったと連絡される事になった。

病院に駆けつけた両親が、私の姿を見て、

事故だと言われ救急車で運ばれたと聞いた姉が、

元気そうなので一旦は喜び、

安心して妹の所在を私に尋ねると、まだ混乱していた私は、

妹の私はここに居るでしょうと答えて、両親も混乱させた。

一旦喜んだ後、死んだのは妹だと分かり、悲しみが数倍に膨れ上がった様だった。

姉の死より、妹の私の死をより深く悲しんでくれているようにも思い、

姉に申し訳なく感じた。

両親は私が妹の跳ねられる瞬間を見たせいで、

精神的におかしくなったと思ったらしく、

その後数日間部屋に閉じこもって眠り続ける事を許してくれた。

数日間部屋に閉じこもり、妹の私の体と姉の心の葬儀が終わり、静かな日々に戻るまで、

いろいろと自分の状況を考え、これからどうするかを考え続けた。

数日間考えて何とか考えがまとまった。

私の心は亡くなった妹のものだと言っても、誰も信じないだろうから、

法律上も亡くなった体が妹の方である以上、

生きている姉の体を妹として扱うなど出来ないだろうから、

私が妹だと信じてもらってもあまり意味が無いようにも思えた。

だから、今後姉として生きていくと決めた。

幸い姉は人見知りだったから、一応友人と呼べる人達は数名いたけれど、

親友と呼べるほど仲の良い人はいなかったみたいで、

友人関係で姉のふりをする事で困る事はなかった。

もっとも多少性格が変わっても、妹の死に直面した人間なのだから、

今までと違っていて当然と思われただろう。

一周忌の法要は、親しい親戚だけの集まりで、

沢山いた妹の私の親友たちも呼ばれていない。

姉として生きると決めた私は、妹である私の親友とも縁を切ることになった。

姉とも共通の友達とは、一応付き合いが続いているが、

多くの親友を失ったのは悲しかった。

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いつも読み逃げで、申し訳ない・・
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