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「料理物語」-2

親父から

「働かざる者食うべからずだ、いい加減働くか何かしたらどうだ」

と叱責されて反論の言葉を捜してだらだらと考え込んでいる青年がいた。

彼もやはり労働と食べる事を切り離して考えるべきだとか、

料理も仕事だからやはり人は働かないと食えないのかとかと考えていた。

しかし、根は真面目でも無精者の青年は、

まともに就職して人にこき使われるなどと言う事は、考えられなかった。

何とか屁理屈をこねながらでも、楽して生きる方法はないかと考えてしまう。

今はやりの振り込め詐欺も考えるが、食べる為に悪事を働くくらいなら、

親のすねをかじりつくそうと決心していたから、

弱い人から金を騙し取る振り込め詐欺なんて絶対に手を出したくないと考えた。

けれど、まともな商売では、よほど苦労しないと稼げない、

苦労しないで上手く誤魔化して稼げないだろうかとは考える。

誤魔化して稼ぐのは良くない。

だけど、誤魔化している事が誰にもばれなければ、

誤魔化す事が付加価値をつけることになる場合もある。

付加価値を生み出したのなら儲けても当然と言えないだろうか。

例えば、まったく同じアジが、取れる場所により、

関アジと言うブランド品になったり、ならなかったりする場合があったとしたら、

関アジは高く売れるし、買った人は美味しいと思って食べるだろう。

ただのアジは、もしかしたら味の分かる人なら、

関アジと同じ味のアジを安く食べられて得したと思うかもしれないが、

関アジより安いが、普通のアジより高い値段で買ったならば、満足するのだろうか。

普通のアジより高いならば、関アジというブランドが付いていた方が、

美味しく感じないだろうか。得したと思わないだろうか。

だとしたら、関アジと同じ品質の、産地だけが違うアジを、関アジと偽って、

関アジより安く提供する事は、顧客にとって役に立つ事であり、

世の中に付加価値を生み出す事になると言えないだろうか。

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