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「全休日」-1 

ある日ある国で、

地球温暖化防止と、少ない資源を節約する為と言う理由で、

完全休日が実施される事になった。

完全休日だから、全てが休む事を義務付けられている。

同じ様な制度でも、まともな国であれば消防や救急は休ませないだろう。

しかし、この国では全てを休ませた。

病院も、警察も、泥棒ですらこの日働くと罰せられる。

休むのは公的機関ばかりではない、一般企業も休むし、

主婦も主婦業が仕事と思えば休まなければならなかった。

でも、例えば赤ん坊の母親は、主婦業が仕事であれば休まなければならないが、

何処の母親が自分の子育てを仕事と考えるだろう。

だから、仕事でなければ休む必要は無い。

病院でも仕事としての看病は禁止だが、仕事と思わなければ問題ない。

だから、救急隊員も自分の趣味で人を助けるのは、

休んで好きな事をしているのだと言えば、問題ない。

趣味の遊びだから、救急隊員は救急車の使用料を支払わされる。

医者も、趣味でやるのだから、病院の使用料を取られる。

使用料を払ってもやりたいというのならば、

趣味であって仕事ではないと認められた。

だから当然、わざわざそんな事をする人は少ないが、

完全休日では人も出歩けないから、事故も少ない。

交通機関は趣味で動く者以外は、休まなければならないから、

一部の人の趣味では動かせる訳の無い、電車やバスは止まっている。

病院や救急は屁理屈をつけてでも動かすが、

その他の人はとにかく休む事が義務付けられているから、

出歩く事もなかった。

電気ガス水道は、前日までに徹底的に点検し、

人が管理せずとも供給に支障が無いように準備したから、

供給が止まることは無かった。

ただし、何か事故で止まることがあれば、

全休日が終わるまで復旧作業は行なわれない。

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