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「全休日」-8

ノブオは「ちょっと待ってて」と言い残し、

一方の道へ小走りに向かい、しばらく歩いていった後、戻ってきて、

ナミの目の前を素通りして反対側の道を暫らく進んでから、

手をふって「こっちへ行こう。あっちの道は行き止まりっぽいから」

とナミを呼んだ。

進む方向が定まれば、先ほどのノブオの理屈通りで、

空港へ向う人が居れば必ず途中で会えるのだから、問題ないはずだ。

2人はノブオの選んだ道を、街を探して歩き始めた

一時間も歩かないうちに、二人とも少し後悔し始めた。

一向に民家も何も見えて来ないのだ。

そして、1時間以上歩いても建物が見えないのは、

道を間違えたからではないかと不安に思い始めるが、

戻るにも1時間以上掛かるから、そのまま惰性で歩き続けてしまう。

2時間ほど歩いて、昼過ぎになってやっと民家が見えてきた。

しかし、ぽつぽつと家が点在する村に、人影はなくよりいっそう不安が募る。

暫らく進むと再び民家などの建物が途切れ、

しかし、道がいろいろな方向に枝分かれしている。

下手に歩き回ると道に迷ってしまうと思うのだが、

じっとしている事が出来なかった。

遠くに集落が見えるから、そこまで行かなくてはと思う。

暫らく歩いているうちに、もう空港がどの方角だったかも見失っていた。

なので、つい先ほど遠くに見えた集落に向って歩くしかなかった。

日が傾き始めた頃やっと人の居る集落に到着した。

言葉の分からない二人は、

手振りと日本語で何とか意思の疎通を図ろうと頑張った。

しかし、まったく通じないばかりか、

住民は誰も相手にしてくれなかった。

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