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「事務所にて」-5

夜8時ごろに依頼者はやって来たけれど、

私がまだ依頼された仕事を必死に処理している最中なのを遠目に認めて、

自分まで徹夜させられては困ると思ったのだろう、

何も言わずに出て行った。

とにかくこれで、明日の朝まで時間を確保した事になり、

ひとまずホッとした。

深夜11時を過ぎる頃、再び依頼者が顔を見せて、

何か嫌味を言いたそうにしながらも、何も言わずに帰っていった。

もう私ひとりが残って仕事をこなしている状況で、

今更何を言っても無駄と判断したのだろう。

そして、嫌味を言って嫌な気分になれば、

結局仕事が遅れるだけのことと判断したのかもしれない。

深夜0時近くなって、一旦休憩をとることにした私は、

事務所を出て近くのコンビニに夜食を買いに行き、

サンドイッチにおにぎりにお茶とコーヒーを二食分程度購入した。

夜食と朝食にするつもりだ。

事務所に戻り机に向いつつ、

缶コーヒーを飲みサンドイッチを口に運び、目は書類を睨む。

夜食をさっさと済ませると続きに取り掛かり、

後は襲ってくる睡魔と戦う体制を考える。

やはり、眠気防止の強力なガムなども買っておくべきだったか、

とも思ったが深夜2時を過ぎると不思議と目がさえてくる。

集中力が高まり、仕事がはかどると気分もよく、

朝まで楽勝な気がしてくるが、集中している間と言うのは、

時間が経つのが案外早いから、沢山仕事を処理したつもりでいても、

その分時間も経過しているものだ。

あと少しと言う所まで来て、時計を確認するともう午前5時を過ぎている。

仕事を一気に仕上げて1・2時間でも仮眠しておきたいと思う。

仕事に集中して何とか仕上げた時、

ビルの清掃員がゴミ箱のゴミを回収に来た。

すでに8時過ぎと分かり、仮眠の時間が無いことを悟る。

朝食用に買い置きしておいた、おにぎりとお茶で朝食を済ませて、

こんな時の為に常備している洗面用具を取り出して、洗面所に向う。

歯を磨き顔を洗っていると、次々に社員が出社してくる。

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