fc2ブログ

「事務所にて」-6

昨日の朝と同じ様に朝の時間が始まる。

昨日との違いは新聞を読んでいない事だろうか。

何となく世間から隔離されてしまったような気がする。

昨日と同じくラジオ体操の音楽が流れ、体操が終わると朝礼が始まる。

今日も私は当番ではなかったが、私の部下の主任が当番で、

今朝の新聞の記事からと思われるちょっとした情報に付いて話しをした。

朝礼が終われば昨日と同じ様に時間が流れる。

ただし、昨日と違い切羽詰った仕事が

あまりものとして残っているような事は無いはずだから、

少しのんびり出来るだろうと期待する。

ところが、いきなり電話で現場に呼び出されることになった。

朝食を摂ってから、

徹夜のせいもあって眠気に襲われていたから丁度良いのかもしれない。

そう思い直ぐに外出する。

電車の中で眠りこけないように、

駅のホームで缶コーヒーを購入し、一気に飲み干す。

昨夜の徹夜のおかげで、頭がまだハイの状態になっていて、

現場での仕事は手際よく終了した。

現場近くの食堂で昼定食を食べてから帰社すると、

事務所に到着したのは午後2時だった。

昼の休憩時間には早いと思ったが、徹夜明けなのだから許されると思い、

駅で購入した新聞を持って談話室に入った。

缶コーヒーを購入し、

談話室のソファーに腰掛けて、新聞を広げる。

いつもの朝より時間をかけて記事を読み漁り、

遊んでいるのではない、徹夜仕事で新聞も読んでいなかったから、

情報社会で置いてけぼりにならない為に、

仕事の合間を縫って今読んでいるだけだ。

そんなふうに自分で自分に言い訳をしている。

新聞を読み終わったとき、時刻はもう午後2時半だった。

大きく深呼吸して立ち上がり、

新聞を談話室の新聞立てに差し込んで部屋を出て、自分の机に向った。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

フリーエリア
カレンダー
03 | 2024/04 | 05
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -
リンク
最新記事
カテゴリ
最新コメント
検索フォーム
QRコード
QRコード