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「ゲームのマ王」-7

僕は、「ゲームって何をすればいいんですか」と訊ねる。

しかし、彼は首をかしげてにっこりと微笑むだけで、何も教えてはくれない。

もしかしたらルールを探り出す事もゲームのうちなのだろうか。

ならばいろいろな物や人に話しかけてみようかと思い、

彼と手を繋いだまま彼も引き連れて、まず肖像画の前まで行って、

「こんにちは」と話しかけてみた。

肖像画の人物は何も答えずに、横に居た彼が、

「可笑しなことをしますね」と首を傾げてみせる。

僕は少し恥ずかしく思いながらも、

今度は自分の身長と同じくらいの高さの電気スタンドの側へと進む。

室内には他にもチェストや小ぶりの丸テーブル、

それに立派な背もたれの付いた椅子が置かれているが、

話しかけやすい背丈の物が電気スタンドだった。

電気スタンドに向かい、「こんにちは」と話しかけると、

今度は彼が「こんにちは」と僕に向って馬鹿にしたように、

にっこりと微笑みながら返事した。

まったく腹立たしいけれど、手は握ったまま離さなかった。

なぜか離してはいけない気がしたからだ。

部屋の中に話しかけて何か答えそうな物は思い当たらないから、

彼の手を握ったまま部屋を出るために、

入って来たのとは別の壁面の扉に近づき、

ドアノブをまわして引いてみた。

ドアは重々しくゆっくりと開き、その先に新たな広間を見せてくれた。

隣の部屋へと入って行くと、

その部屋には大きく立派なテーブルが中央にデーンと据えられていて、

テーブルの長辺に相対して立派な椅子が6脚ずつ並べられていた。

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