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「お酒の神様」-2

こんな悲しいことが無くなれば、悲しみの日がなくなれば、

悲しみに沈む事が減り、祝いの席が多くなり、

酒の神が呼ばれる事も多くなる。

そんな打算も考えた。

酒の神は、古い蔵のお酒に小さな子供が長生きする力を与えた。

その力は小さな子供にしか効力が無かったけれど、

小さな子供が飲めば効果的面どんな病気でも治ってしまうものだった。

だが酒の神は知らなかった、

子供が酒を飲まない事を。

だから、古い酒蔵で作られたお酒にそんな凄い効能がある事は、

誰にも知られないままに月日が過ぎて行った。

酒の神は自分の力が役に立っていない事を知らなかったが、

普段は酒に酔ってふらふらしている神様だから、

たまに退屈になって腹を立てるくらいで、

子供が亡くなることが有るというのもすっかり忘れ去っていた。

子供はお酒を飲まないけれど、

まったく飲まないわけではなかった。

古い酒蔵で作られるお酒は、お祝いに使う高級品だから、

滅多に使われる事は無かったが、

それでもたまには何かの間違いで使われる事もある。

それは、料理の味を良くするために、調味料として使われる事。

料理に使いアルコールをとばしてしまえば、

小さな子供でも食べる事の出来る料理になる。

幸いアルコールがとんでしまっても、酒の神の力がとぶことは無かった。



長野屋という名のうどん屋が商店街の外れに出来た。

小さな店だから夫婦2人だけで切り盛りし、

食事時の時間を除いては小さな子供のいる夫婦だから、

妻は自宅で子守をしていて、旦那は一人で店にいた。

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