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「宇宙人のタイムトンネル」-10

私の屋敷は町中からも離れた場所だったから、

周りの景色を見回しても森と林ばかりで何も変わっていないように見えた。

少し離れた町に行ってみれば未来らしいものが見られるだろうか。

身奇麗で身軽な服装に着替えた私は、町を目指して歩き始めた。

途中で気がついて携帯電話の電源を入れてみた。

しかし電波はキャチしてくれない。

携帯電話ももはや50年前の遺物なのだろうか。

携帯がつながればタクシーを呼べると思ったのだが無理だとなると今は歩くしかない。

町までは2キロぐらいあるはずだ。

でも50年で街が大きくなっていれば少しは近くなっているかもしれない。

10分ほど歩いてやっと町が見えてきた。

面影は有るような気がするが私の知っている町とはあきらかに違っている。

そのとき空飛ぶ円盤が私の頭上を飛び去って町の真ん中辺りに着陸した。

もう地球外の宇宙人との交流は普通の事になっているのだろうか。

やっと町の入り口に到着し、

町中を見渡すと確かに建物は今まで見た事のない形の物が多数あった。

自動車は走っていなかったが、

良く見ると道路が動く歩道になっていた。

恐る恐る動く歩道に足を乗せ町の中心地を目指す。

暫らく進むと先ほど頭上を飛び去った空飛ぶ円盤が見えてきた。

そして、円盤からは宇宙人が数人降り立って私の方を眺めている。

動く歩道で彼らの目の前まで自動的に進んだ私に、

宇宙人の1人がにこにこしながら近づいてくる。

「長瀬さんタイムトンネルはいかがでしたか」

と問い掛ける彼の顔には見覚えがある。

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