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「宇宙人のタイムトンネル」-12

「だから、超高速動く歩道で、

光速移動で中をぐるぐると回ってもらいまして、

光の速さで移動したせいで、

長瀬さんの時間が殆んど止まっていたんですね」

私は彼の言葉の意味を暫らく考えた。

確か光の速さで跳ぶ宇宙船が有ると、

それに乗っている人は時間が止まった様になると言う話を聞いた事がある。

竜宮城ですごした浦島太郎のような事になるから、浦島効果とかいうのじゃなかったか。

「浦島効果って事ですか。でもなぜこんな事を」

「だから、ただのドッキリですって、ほらあそこにカメラが有って、

ずっと宇宙中継されてたんですよ。

ほら、笑って下さい」

「あの、元の時代には戻れないんですか、ドッキリなら元に戻してくださいよ」

「あらら、たった50年くらい。

それに我々の科学力をもってしても時間旅行は不可能なんですよ、

だって過去も未来も存在しませんから、

存在するのは常に現在だけですからね」

私はとにかく腹立たしかった。

まさか本当にドッキリだったとは。

ドッキリか、本当に地球外の宇宙人か、

どちらだろうと思っていたら両方だったなんて、

どうして見抜けるだろう。

その上、もう元の時間に戻れないというのはどうしてくれるんだ。

私はユウキを殴りたいのを必死でこらえた。

宇宙中に中継されているというのに殴ったりすれば、

地球人は乱暴だとと言う事にされて何をされるか分からない。

我慢するしかない、

カメラの前では。

‐END‐

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