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「ゲームのマ王Ⅱ」-7

彼の側まで行くと、彼はゲートの中へ進みチケットを二枚差し出す。

遊園地の中に入ると、そこはまさしく別世界のようだった。

今日は平日のはずだけど、大勢の人が行き交い、

とても賑やかで活気が感じられる。

彼は、好き勝手に歩き回るから、後を付いて回るので必死になってしまう。

「何か乗り物に乗らないの」と彼に問いかけてみた。

「良いねえ、何に乗りたい。それより、どこかに入ろうか。

ほら、あのお城みたいなの」

彼に手を取られ、そのまま引っ張って行かれる。

お城みたいだと彼が言った建物は、

ただの箱のような建物だけど、周りで一番大きかった。

入り口も大きくて、まるで巨人の為に作られたみたいだ。

彼に手を引かれるがままに、建物の中へと進んでいく。

「何だこれ、何にも無いじゃないか」

「そりゃさうだよ、夢が無いんだもの」

「いや、夢が無いからって、建物の中身とどんな関係があるんだよ」

「だって、夢の国なのに夢が無きゃ空っぽで当然だろう」

何なのだこの遊園地は、

他のアトラクションも似たようなものなのだろうか。

彼と手をつないだまま、建物を出て別のアトラクションを目指す。

ジェットコースターは少し苦手だから、

もう少しおとなしめの乗り物を探す。

観覧車が目にとまる。

あれならばそれほど怖くはないし、それなりに楽しめるだろうと思った。

彼の手を引き、観覧車を示し、あれに乗りたいと言うと、

彼は頷いて「それじゃあ行こう」と言って歩き出した。

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