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「何でも作れる」-6

「それで、谷原博士はそんな政治家の動きに対抗して、

この秘密組織を作られたのですか」

「悪の政治家達は、私が手を貸さなくても、

他の研究者を騙して兵器の開発を進めるだろう。

そんな兵器に対抗する、何かを作り出すのが目的だが」

「何かをですか」

「そうなんだ、開発される兵器が、

どの様なものなのかの情報は、なかなか得られない。

だから、あらゆる場合を想定して、対抗策を考えるしかない」

「それは、かなり無茶な気がしますが」

「だから、五十嵐悟史さん、あなたの類まれな想像力が必要なのです。

ブログを拝見しました。

素晴らしい想像力だと思います。

しかも物理的に十分ありうる範囲で考え出された物語ばかりだ。

きっと、兵器についてもどの様な物が開発されるのか、想像できると考えました」

「そういう事ですか。

なるほど、学者としては二流だと思っている私なんかが、

一流の研究所でしかも秘密組織に入れてもらえるなんて、

不思議で仕方なかったんですが、必要なのは私の想像力ですか。

殆んど妄想ですがそれで大丈夫なのでしょうか」

「とにかく、五十嵐さんには思いつく限りの新兵器を考えてもらいたい」

「分かりました、頑張ります」

無事研究所員として就職を果たした私は、まず情報収集から始めた。

研究所の秘密組織では、

繊維を利用して作られているものについて大企業の持つ情報網や、

繊維の発明者谷原博士の権威などでいろいろなところから情報が集められていた。

谷原博士の話で驚いた、名古屋に完成しているという宇宙エレベーターは、

まだ完成したばかりで実用には至っていないらしいが、

完成した事は一般には秘密にされていた。

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