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「何でも作れる」-8

     ★
繊維の開発者である私に接触してきた政治家達は、

普通の政治家に見えた。

だが良く話し合ってみると、権力欲が強く、

自分だけが正しいと思い込む傾向が強い政治家達で、

大昔ならば国王として国民を正しく導く者も、

現われたかもしれないが、現代においては悪でしかない。

彼らは、権力を手に入れるまでは、

やさしく頭が低く決して人を騙すように見えない。

しかし、権力を手に入れてしまうと、

自分の権力下の人間を見下し、自分より愚かな者としか考えない。

愚か者の意見などに耳を傾けるのは無駄だと考えているから、

全て自分の命令どおりに動かそうとする。

彼らは確信犯だからそれが正しいと信じている事が、

何より救いをなくしている。

私に協力を断られた政治家達は、

それでも密かに繊維を使った兵器の開発を進めていた。

政治家達は、まず核シェルター作りを始めた。

核兵器は全人類を滅ぼしかねない恐ろしい兵器だからこそ、

敵対しても互いに使うことが出来ない。

しかし、自分たちが核兵器から完全に安全な立場になれば、

相手に対して核兵器を使っても、自分達は安全だという事になる。

巨大なトンネルを繊維で作った布でシールドすれば、

どんな爆撃でもびくともしない地下都市が造れてしまう。

核戦争が起これば、権力者達は核シェルターで生き延びるが、

我々一般人は死滅する事になる。

権力者は当然自分たちが支配する民衆を必要とするから、

自分たちに都合の良い者たちだけを核シェルターに保護して、

都合の悪いものは出来るだけ滅ぼすように考えるだろう。

さらに、敵対する国家の存在は彼ら政治家にとって、

もっとも許せない存在だから、敵対する国の政治家が、

核シェルターで生き残るのはおもしろくないはずだ。

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