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「ごめん」-9

 体の側に戻ると思い、ゆっくりと力を抜くように意識した。

力を抜くべき筋肉は無いから意識するだけの事だ。

直ぐに自分のマンションの部屋の中に戻り、死体の側に立っていた。

たぶん私は幽霊になったのだと思い、

ならばもう疲れることも誰かに責められる事も無いはずだと考えた。

だから部屋の中でじっと立ち尽くしていた。

 長い時間が経ったのかもしれないけれど、

幽霊というものには、もはや時間は関係ないもののようだ。

突然誰かが部屋の中に押しかけてきた。

私の死体を発見して驚いている。

直ぐに救急車が呼ばれたみたいだ。

でも、死後かなりの時間と言うか日数も経っていて、

すでに腐敗臭までしているのにいまさら救急車でもないだろう。

 救急車が到着し、救急隊員が私の死体を眺めて直ぐに警察に通報した。

一目見て自殺と分かる状態でもないから、一応色々と調べるのだろう。

 警察が来て部屋の中と私の死体を色々調べて、

でもわりと直ぐに私の死体は救急車に乗せられて警察病院へと運ばれて行った。

見た目だけでは死因が分からないから、解剖する事になってしまった。

まあ、腐敗し始めている体だから、もうどうなっても良いと思っていたので、

切り刻まれるのも仕方ないと思えた。

それでも切り刻まれる所を見ていたくは無かったから、

自分の部屋に戻りたたずんでいた。

 両親が私の遺品を調べにやって来た。

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