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「ごめん」-10

「本当に遺書のようなものは無いのかな」と父が言う。

「遺書は無くても何か日記とかでもつけていてくれれば、

自殺の原因とか分かるかもしれないのに」

「そうだな、このままでは本当に失敗を苦に自殺した事にされてしまう。

あの子はそんなダメな子じゃなかったはずだ」

 父は、私の事を信じていてくれるのだろうか、

私が失敗したからといって自殺したりしない事を。

でも私があの私にそっくりな彼女に騙されて、

自殺されてしまった事は、どうしたって伝えようが無いだろう。

「お父さん、これ、こんな所にあの子が使っていたノートがあったわ」

「おお、何か書いてあるのか」

「ええ、ちょっと待ってくださいね。

えっと、私はミナトに代わって復讐する事にした。

私達は山本レイナに酷い目に合わされ続けている。

レイナのせいで後輩たちから馬鹿にされている。

ミナトは何も書き残そうとはしないし、ただ耐えてばかりいるから、

私が代わりに復讐する」

「どういう意味だろう。山本レイナとかって言うのは誰だ、知ってるか」

「いいえ、でも何かいじめられていたみたいですね」

「でも、ミナトに代わって復讐するて事は、これはあの子が書いたものではないって事か」

「いいえ、この字はあの子の、ミナトの字ですよ」

「なんだ、自分が自分に代わって復讐するって事か。

それとも他にもミナトという名前の人がいるって事か」

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こんにちは♪

ランキングⅠ位なんですネ!今日気付きました。
おめでとうございます☆☆☆
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