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「幸運Ⅱ」-13

 受付で適当な理由をつけて入管許可を取る事は出来るかもしれないが、

俺達が入り込んだ証拠が残ってしまう。

初めての者には身分証明書の提示が義務付けられてもいた。

 俺はさんざん迷った末、強行突破することに決めた。

俺と今井はフルフェイスのヘルメットで顔を隠し、

入り口から出会う人間全てを眠らせて重役室へと一気に向った。

 組織最高幹部の重役室の扉は分厚くて重かった。

ドアを開くと目的の幹部は椅子に座ってぼんやりとしていたから、即座に眠らせた。

 行動は素早く済ませなくてはならない。

たぶん警備室では警備員達が監視カメラの映像で建物内の異常に気付き

行動を起こし始めているだろう。

警察が呼ばれれば何かと面倒な事になる。

 幹部が運良く使用中だったパソコンで、

組織についての情報を持ってきたメモリーに移し込む。

今井孝彦が側にいるとなぜか全ての作業がとてもスムーズに進められた。

 データーを取り出したパソコンにいくつかの偽情報を入力する。

バックアップがあるかもしれないから

ウイルスソフトでパソコンを攻撃するような事はしない。

間違った情報が入っている事に気付かれないように、

偽情報は少しだけにしておく。

パソコンのデーターがいじられた事に気付かなければ、

バックアップのデーターに直ちに入れ替えるなどと言う

手間のかかる事はしないだろう。

そして間違った情報で連絡を取り合えば、

組織は壊滅的な損失を受けることになる。

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