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ちょっと物語-8-前半

「夢うつつ」-前半

明日は休みだからとついつい夜更かししてしまう。

読みかけの本を最後まで読み終わったのは、深夜3時を過ぎていた。

N氏は、読み終わった本を置きトイレに行った後、ベッドに入りすぐに眠りに付いた。

読書疲れといつもより2時間以上長く起きていた事で、すぐに睡魔が訪れた。

ふと気付くと、周りはすでに明るくなっていて、外はなにやら子供の遊ぶ声で騒がしい。

腹が減っていたので、すぐに起き出して何か食べる事にした。

キッチンには、でかい鍋でじゃがいもが丸ごと煮えていて、箸で突き刺して取り出すと、

自分の頭よりでかい。

軟らかく煮えているじゃがいもを、手でもいで口に運ぶ、美味い。

いつの間にか子供の声は途絶え静かになっていた、外を見ると人は誰もいない。

外は、陽射しがまぶしく、ぽかぽか陽気のようだ。

寝巻きのままの姿を、あまり外の人に見られたくないので、着替えを探して家の中をうろつく。

長い廊下を自分の部屋を探して歩く、日本庭園の中を通る渡り廊下を進み、

本館の洋館に入り、玄関ホールから2階への階段を登る。

階段途中の踊り場から、中庭を眺めると、きれいに桜が満開に咲いており、

花見客が宴会を始めている。

2階に上がるとまた長い廊下を、右側の窓の外を眺めながら進む。

左に曲がり、少し進んでまた、左に曲がると、また長い廊下があり、両側にドアが並んでいる。

このドアの中の何処かの部屋が自分の部屋なのだが、良く分からない。

手前のドアから順番に開けていく、運良く右側2枚目のドアで、自分の部屋にたどり着けた。

部屋に入り着替えるはずが、なぜか部屋の真ん中に敷いてあるふかふかの布団の

魅力に勝てずに、もぐり込んでしまう。

もぐりこんだ布団から顔だけ出して、前を見ると、そこには壁が無く、

すぐ先に通りが見えて、向かいの商店が見えて、外から丸見えの中で布団に

包まっているのが恥ずかしくて、頭まで布団の中に隠れると、何だか眠くなってくる。

眠いのにそばを人がうろうろと歩き回り、鬱陶しいと思って目が覚めた。

薄暗い部屋のベッドの上に、いつも通りの姿で横になっている。

今日は休みなんだから、そんなに急いで起きる必要も無いから、

暫らくごろごろしながら、さっきまで見ていた夢について考えてみる。

あんな大きな屋敷に住んでみたいものだ、それにあのでっかいジャガイモは、

皮をむくのも大変そうだし、第一何故あんなでかいまま煮込んでいたんだろう、

あの大きさではなかなか火が通らないだろう。何故刻まなかったんだろうと、

変な所に感心してしまう。

もう、あまり眠気を感じないようなので、休みの日とはいえ起き出す事にした。

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